助産師 笹川愛奈
私は、始め、フェムケアニストという聞きなれない横文字に疑いの心しかありませんでした。フェムケア、フェムテックとググっても、デリケートゾーンのケアや色んなグッズが紹介されていて、そういうものを多くの女性に販売するための助産師版OLなのかと思っていました。なので、優姫さんと石橋さんと面談の電話の時にはフェムケアニストという名はどうしても名乗らないといけないですか?と聞いていました😂しかし、実際に見学に行くと、オステオパシーの理論や手法に基づいて、女性をケアし、女性自身が取り組めるようなセルフケアの方法まで伝えるアプローチ方法を学ぶことができるとわかりました。授業料が他の研修に比べ高いなと思いましたが、0期生の方々が妊婦さんに施術されている様子をみて、半年ほどでここまでできるようになるのかと感じることができ、そこからは迷いなくフェムケアニストへの道へと進んでいました。
4月、待ちに待った授業でした。ワクワクで授業を受けたけど、ほーほー、身体はユニットかぁ、はて、自然治癒力に任せる?自然の法則をコントロール??構造?アート?一次呼吸?第一啼泣ではなく?という感じで、正直言って、ちょっとわからん、やっぱ道、間違ったかなーと思ってました。
今思うと、他のみんなは素直にすんなり理解できていそうな雰囲気な中、病院でのクリティカルパスや系統立てて枠にはめて相手を見るということに慣れてしまったガチガチの頭では、すぐにオステオパシーの哲学を理解するのに難しさを感じでいたんだと思います。それでも教えてもらったことを信じて、妊産婦さんや婦人科疾患をもつ女性の術後などに関わる中で、どんどんやってみました。すると、予定日超過の陣痛が始まったり、微弱陣痛が進んできたり、胎児の位置がみるみる変わって子宮が持ち上がり身体が軽いと喜んでもらったり、手術の痛みをコントロールして便通がよくなったりと効果を実感する中で、少しずつ自然治癒力、自然の法則、構造と機能の関係を感じ、身体は一つのユニットであるという意味が理解できるようになってきました。手法を教えてもらう時にも、いつもオステオパシーの哲学に基づいて教えてもらうので、こういうことかぁ、なるほどな、と思うことが多くあります。
そして、魅力はたくさんありますが、なんといっても居心地が良すぎます。
その空気感、オーラ?もそうだけど、理論の日も少し練習して、翌日施術し合うので、どんどん自分の身体が軽くなって整っていく感じがあり日々が過ごしやすくなります。なにか身体の症状が出ても、それは身体の声であり、アプローチのきっかけをくれるありがたいもの🙏と捉えることができるようになり、なんとかしなきゃと思うよりも症状との付き合い方を考える時間をもらったとポジティブに捉えることができるようになったと思います。
唯一の欠点としては、授業の2日目は初日の施術の効果で眠気が出ていて、教えてもらうことを動画で撮っておかないと気持ちよくなりすぎてて、帰ってきても記憶を頼れず再現できないということです😂でも、その点は参加者皆さんが動画を共有したりとフォローし合えるので助かっています。
まだまだフェムケアを自分のものとして十分に発揮しきれていませんが、課題である自分の身体と向き合いコントロールすることを切実にしていきたいと思います。